M365管理者向けの記事。組織内の全てのユーザのMicrosoft365アカウントで送受信したメールを追跡することができる。メールを送ったのに届いてないという問い合わせがあったときによく利用する。
PowershellでExchangeOnline への接続
Powershellを管理者で起動し、Connect-ExchangeOnline コマンドで接続する。
PS > Connect-ExchangeOnline
アカウントでログインする画面が表示されるので管理者のアカウントでログインする。
メッセージの追跡
メッセージの追跡は Get-MessageTrace コマンドで行う。単体で実行するとテナント内の全メールが表示されるので条件を絞って検索する。送信者、または受信者で絞ることが多い。
主要なオプションは以下の通り
| オプション | 内容 |
|---|---|
| -StartDate | 日付範囲の開始日 |
| -EndDate | 日付範囲の終了日 |
| -FromIP | 送信元のIPアドレスを指定 |
| -MessageId | メッセージIDを指定 |
| -RecipientAddress | 受信者のアドレスを指定 |
| -SenderAddress | 送信者のアドレスを指定 |
| -Status | メッセージのステータスを指定 |
使用例
user1からuser2へ送信したメールを確認
PS> Get-MessageTrace -SenderAddress user1@tec-memo.com -RecipientAddress user2@tec-memo.com
期間を 2025/1/23 ~ 2025/1/25 の間のメールに絞る
Get-MessageTrace -SenderAddress user1@tec-memo.com -RecipientAddress user2@tec-memo.com -StartDate 2025/1/23 -EndDate 2025/1/25
ただし、-StartDate に10日以上前を指定するとエラーとなる。10日以上前のメールを検索する場合はこちらの記事を参照。


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