LVM(logical volume manager)は、複数のハードディスクやパーティションをまとめて一つの領域として扱える。そのため、拡張性に優れており、LVMで作成した領域はサーバを停止することなく容量を拡張や縮小をすることができる。
前提作業
パーティションの作成
LVM化する領域にディスクを追加して、パーティションを作成する。ここでは100GBのディスクを追加して、 /dev/sdb として認識され、全ての領域を使う前提で進める
# fdisk /dev/sdb
(略)
Command (m for help): n ← n と入力
Partition number (1-128, default 1): ← Enter を押す
First sector (2048-209715166, default 2048):← Enter を押す
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-209715166, default 209715166):← Enter を押す
Created a new partition 1 of type 'Linux filesystem' and of size 100 GiB.
Command (m for help): w ← w で保存
これで /dev/sdb1 が作成された。これをLVM化していく。
LVMユーティリティをインストール
LVMユーティリティが入っていないければyum コマンドや dnf コマンドでインストールしておく。
# dnf install lvm2
PV(Physical Volume、物理ボリューム)を作成
pvcreate はパーティションに対して行う(/dev/sda /dev/sda1 … など)
先ほど作成した /dev/sdb1 に対してLVMのボリュームを作成していく
# pvcreate /dev/sda1
Physical volume "/dev/sda2" successfully created
2.VG(Volume group)作成
PV化した/dev/sda2 に対してVGdataという名前(任意)でボリュームグループを作成する。
# vgcreate VGdata /dev/sdb1
Volume group "VGdata" successfully created
3.LV(Logical Volume)作成
VGdata にLV(論理ボリューム)を作成する。サイズを指定することができる。ボリュームグループというプールから欲しい量のボリュームを汲み出し利用するイメージLVdata01という名前(任意)で作成しています。
すべての領域を使用するとき
# lvcreate -n LVdata01 -l 100%FREE VGdata
または
#lvcreate -l 100%FREE -n /dev/VGdata/LVdata01
サイズを指定する場合
5GBで割り当てる場合
# lvcreate -L 5G -n /dev/VGdata/LVdata01
または
# lvcreate -L 5G -n LVdata01 VGdata
ファイルシステム化する
xfs でファイルシステム作成(ちょっと古いかも、今はxfs が主流)
# mkfs.xfs /dev/VGdata/LVdata01
…略…
Discarding blocks...Done.
あとは mount して利用する。OS再起動時に自動マウントさせたいときは /etc/fstab への記載も忘れずに。
作成したLVM領域は必要に応じて大きくしたり小さくしたりすることができる。LVM領域を拡張したい場合はLinux(RedHat系)で作成したLVM領域を拡張する。の記事を参照。
コメント